冬に根腐れを防ぐ水やりの工夫|寒い季節に植物を元気に保つコツ
冬は植物にとって休眠期にあたるため、生育がゆるやかになり、水の吸収量もぐっと少なくなります。ところが夏と同じ感覚で水やりを続けてしまうと、鉢土が乾きにくくなり「根腐れ」を起こしてしまうケースが多く見られます。ここでは、冬に根腐れを防ぎつつ植物を健康に育てるための具体的な水やりの工夫をご紹介します。
根腐れが起こる仕組み
根腐れは「根が酸素不足に陥る」ことで発生します。土の中が常に湿った状態だと、空気が抜けて酸素が足りなくなり、根が窒息して腐ってしまいます。冬は気温が低く土も乾きにくいため、特に注意が必要です。
冬の水やりの基本ルール
1. 回数を減らす
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夏場のように毎日与える必要はありません。
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鉢土の表面が完全に乾いてから与えるのが鉄則。
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目安は1〜2週間に1回程度(植物や環境によって変わります)。
2. 水やりのタイミング
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午前中に行うのがおすすめ。
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夜間は冷え込みで鉢土が凍結しやすく、根にダメージを与える可能性があります。
3. 水の量を調整する
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鉢底から少し水が流れる程度が目安。
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常に受け皿に水が溜まったままにならないように注意。
植物の種類別の工夫
観葉植物
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室内に置いている場合も、冬は蒸発量が減少。
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霧吹きで葉水をして乾燥対策を行うと、根からの吸水に頼りすぎずに済む。
多肉植物・サボテン
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冬は完全休眠する種類も多いため、断水気味で問題なし。
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乾燥に強いので、あえて与えない期間をつくるのも有効。
草花(パンジー・ビオラなど)
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表土が乾いたら株元にやさしく水やり。
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葉や花に水がかかると凍結ダメージを受けやすいため、根元に注ぐのが安全。
土と鉢の工夫で根腐れ予防
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水はけのよい土(赤玉土や軽石を混ぜたもの)を使う
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鉢底石を敷いて通気性を確保
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深鉢よりも浅鉢の方が乾きやすいため冬場におすすめ
まとめ
冬に根腐れを防ぐポイントは「与えすぎないこと」と「環境に合わせた工夫」です。
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水やりは土が乾いてから午前中に
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植物の種類に合わせた頻度調整
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水はけのよい土と鉢を選ぶ
この3つを意識すれば、寒い時期でも植物を健やかに育てることができます。