小物と合わせて楽しむ観葉植物ディスプレイ:部屋を「こなれ」させるスタイリング術
観葉植物を買ってきて、ただ棚や床にポンと置いているだけになっていませんか? もちろん植物だけでも素敵ですが、お気に入りの「小物」を掛け合わせることで、空間の完成度は一気に高まり、まるでインテリア雑誌の1ページのようなディスプレイが完成します。
植物という「自然物」に、形や素材の異なる「人工物」を添えることで、視線が留まるポイント(フォーカルポイント)が生まれるのです。この記事では、初心者でもすぐに真似できる、小物を使った観葉植物のスタイリング術をご紹介します。
1. 質感のコントラストを楽しむ「ブックスタッキング」
植物の「高さ」が足りない時や、のっぺりした空間にリズムを出したい時に役立つのが、本を積み重ねる「ブックスタッキング」です。
ディスプレイのコツ:
洋書や表紙がおしゃれな雑誌を数冊横に積み、その上に小さめの鉢を置きます。植物の柔らかい曲線と、本の直線的なラインが組み合わさることで、知的な雰囲気が生まれます。
ポイント:
本の背表紙の色を、鉢の色や部屋のアクセントカラーと合わせると、統一感がアップします。
2. 物語を生み出す「フィギュア・ミニチュア」
鉢の中や土の上に、小さな動物のフィギュアやミニチュアの椅子などを置いてみましょう。
ディスプレイのコツ:
大きな葉のガジュマルの根元に小さな動物を置けば、そこが小さな「森」のように見えてきます。多肉植物の寄せ植えにミニチュアの階段を添えると、箱庭のような世界観が楽しめます。
ポイント:
あまり詰め込みすぎず、植物の隙間から「ひょっこり見える」程度に配置するのが、大人っぽく仕上げるコツです。
3. 光を操る「ガラス・ミラー・キャンドル」
植物の「緑」をより美しく引き立てるのが、光を反射する小物たちです。
ガラスベースとの組み合わせ:
鉢植えの横に、あえて空のガラス瓶や香水瓶を並べてみましょう。ガラスの透明感が植物のみずみずしさを強調してくれます。
鏡(ミラー)を背後に:
小さめの鏡の前に植物を置くと、葉の裏側が映り込み、ボリュームが倍に見える視覚効果があります。
キャンドルを添えて:
夜、キャンドルの火を灯すと、葉の影が壁に揺らめき、ドラマチックな空間を演出できます。
4. 異素材をミックスする「トレイ・バスケット」
バラバラの鉢をいくつか並べる時は、トレイやバスケットを使って「グループ化」するのが鉄則です。
ウッドトレイでナチュラルに:
木のトレイに植物と、お気に入りのアロマオイルや石をまとめると、スパのような癒やしのコーナーに。
真鍮(ブラス)やアイアンで引き締める:
ゴールドや黒の金属素材を1点混ぜるだけで、ナチュラルになりがちな植物コーナーが、都会的でモダンな印象に変わります。
5. 高低差を作る「スツール・プラントスタンド」
床に直置きするのではなく、高さを変えて配置することで、空間に奥行きが生まれます。
家具と小物をリンクさせる:
木製スツールに植物を置き、足元にバスケットに入れたブランケットなどを配置。家具と小物をセットで考えることで、「置き去り感」がなくなります。
ハンギングと壁掛け小物:
吊るした植物の横に、アートフレーム(絵画)やタペストリーを飾ると、壁面全体が立体的なディスプレイになります。
まとめ:正解は「ワクワクするかどうか」
観葉植物のディスプレイに厳格なルールはありません。
本で高さを出し、
トレイでまとめ、
異素材(ガラスや金属)を1つ足す。
この基本ステップを踏むだけで、あなたの植物コーナーは驚くほどおしゃれに進化します。まずは、家にあるお気に入りの雑貨を1つ、植物の隣に置いてみることから始めてみてください。