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招待状の返信ハガキの書き方決定版!「御」を消すマナーと喜ばれる一言


結婚式や式典の招待状が届いた際、返信ハガキの書き方ひとつで、相手に与える印象は大きく変わります。「マナーに自信がない」「どこをどう消せばいいのか迷ってしまう」という方も多いのではないでしょうか。

返信ハガキは、単に出欠を伝えるための道具ではありません。主催者へ対するお祝いの気持ちや、招待してくれたことへの感謝を伝える最初のアクションです。

今回は、二重線の引き方や「御」の消し方といった基本作法から、相手を笑顔にするプラスアルファの心遣いまで、徹底的に詳しく解説します。


返信ハガキを出す前に知っておきたい「鉄則」

具体的な書き方に入る前に、まずは最低限守るべき3つの大原則を押さえましょう。

1. 「2〜3日以内」の返信が理想

招待状を受け取ったら、できるだけ早く返信するのが最大のマナーです。遅くとも1週間以内にはポストへ投函しましょう。主催者は返信ハガキをもとに席次や料理の準備を進めるため、早い返信はそれだけで「楽しみにしています」というメッセージになります。

2. 黒の万年筆または毛筆・筆ペンがベスト

お祝い事には「太く、はっきりと」書くのが縁起が良いとされています。ボールペンでも問題ありませんが、グレーの薄い墨(弔事用)は厳禁です。

3. 「句読点」は打たない

お祝い事には「終止符を打たない」「仲が切れない」という意味を込めて、句読点(。や、)を使わないのが正式なマナーです。文章の区切りは、スペースを空けて対応しましょう。


ステップ1:自分への敬語を「二重線」で消す

返信ハガキの表面と裏面には、自分に対する敬語が印刷されています。これらを消すのが基本の作法です。

裏面(出欠確認面)の消し方

  • 「御出席」「御欠席」の「御」を消す

    二重線で「御」を消します。縦書きなら縦線、横書きなら横線で引きましょう。

  • 「御住所」「御芳名」の「御」「御芳」を消す

    「御住所」は「御」を、「御芳名」は「御芳」の二文字を二重線で消します。名前の場合、「芳」という字までが敬語に含まれるためです。

表面(宛名面)の消し方

  • 「行」を「様」に書き換える

    宛名の下に印刷されている「〇〇 行」や「〇〇 宛」の「行・宛」を二重線(または斜線)で消し、その横か下に少し大きめの文字で「」と書き加えます。


ステップ2:さらに丁寧な「寿」消し

通常の二重線よりもさらに丁寧でお祝いの気持ちが伝わるのが、二重線の代わりに「寿」という文字を重ねて消す**「寿消し」**です。

  • 方法:消したい「御」や「御芳」などの文字の上に、赤いペン(または黒)で「寿」という文字を上書きします。

  • ポイント:少し華やかな印象になるため、親しい友人や親族の結婚式の際におすすめのテクニックです。


ステップ3:余白に添える「お祝いの一言」

「出席」に丸をつけるだけでなく、余白にメッセージを添えるのが大人の嗜みです。相手との関係性に合わせた文例をご紹介します。

基本のメッセージ(どなたに対してもOK)

ご結婚おめでとうございます

お招きいただき 誠にありがとうございます

喜んで出席させていただきます

親しい友人へ

おめでとう! 晴れ姿を見られるのが今から本当に楽しみです

当日は何か手伝えることがあれば 遠慮なく言ってね

上司・恩師へ

ご結婚誠におめでとうございます

慶んで出席させていただきます

お二人の晴れやかな門出に立ち会えますこと 光栄に存じます


避けたいNGマナー:欠席する場合の書き方

やむを得ず欠席する場合も、冷たい印象を与えない工夫が必要です。

  1. 「御欠席」を丸で囲み、「御」を消す

  2. 理由を簡潔に、かつ前向きに添える

    • 良い例:「あいにく外せない用事があり」「出産を控えており」

    • 悪い例:病気、怪我、法事、葬儀(これらは「多忙につき」「諸般の事情により」とぼかして書くのがマナーです)

  3. 残念な気持ちを伝える

    • 「お二人の末長い幸せを心よりお祈り申し上げます」と必ずお祝いの言葉で締めましょう。


プロの小技:返信ハガキの「デコレーション」

最近では、シールの貼付やイラストを描いてハガキを華やかに彩る「返信ハガキアート」も人気です。ただし、これはあくまで**「非常に親しい間柄」**に限ります。

  • マナーの境界線:目上の方や仕事関係の招待状では、シンプルに基本作法を守った美しい文字で返すのが最も誠実な対応です。


まとめ:マナーの先にある「おめでとう」を届ける

返信ハガキの書き方には細かなルールがありますが、そのすべては「相手を敬い、お祝いの気持ちを正しく伝える」ためにあります。

二重線ひとつ、一言の添え書きひとつに心を込めることで、受け取った側は「この人を招待して本当に良かった」と感じてくれるはずです。

招待状が届いたら、ぜひ温かい飲み物でも飲みながら、ゆっくりと丁寧な文字で返信ハガキをしたためてみてください。その一枚が、素晴らしい宴の始まりを告げる最高のアナウンスになります。



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