服についた水彩絵の具の汚れ、もう大丈夫!おうちでできるシミ抜き術から予防策まで徹底解説


お子さんが絵の具で遊んでいて、気づいたらお洋服にベッタリ!なんて経験、ありませんか?水彩絵の具の汚れは「もう落ちないかも…」と諦めてしまいがちですが、実はご家庭にあるもので意外とキレイに落とせることも多いんです。今回は、大切な服についた水彩絵の具のシミを優しく、そしてしっかり落とすコツを、プロの裏技も交えながらご紹介しますね。

水彩絵の具の汚れ、諦めないで!まずは落ち着いて対処しよう

「水彩絵の具だから水で落ちるはず!」と思いがちですが、乾いて時間が経つと意外と手ごわくなることも。でも大丈夫!水彩絵の具は油性やアクリル絵の具とは違い、水溶性の性質を持っているので、適切な方法で対処すればキレイになる可能性が高いんです。

水彩絵の具と他の絵の具の違いって?

  • 水彩絵の具: 顔料を水溶性の接着剤で固めたもの。水に溶けやすいのが特徴です。
  • アクリル絵の具: 顔料とアクリル樹脂(ボンドのような成分)でできています。乾くと耐水性を持つため、水彩絵の具よりも落としにくい傾向があります。
  • 油絵の具: 油性なので水では落ちず、専門の溶剤が必要です。

このように、絵の具の種類によって落とし方が大きく変わるので、まずは「水彩絵の具だ!」と確認することが大切です。

とにかく「早めに」が肝心!

絵の具の汚れは、乾く前の「濡れている状態」が勝負です。もし服についちゃったら、まずは慌てずに、できるだけ早く対処を始めましょう。時間が経つと顔料が繊維の奥に入り込んで、落としにくくなってしまうことがあるからです。

自宅でできる!水彩絵の具のシミ抜きワザ

それでは、具体的なシミ抜き方法をいくつかご紹介します。衣類の種類や汚れのひどさによって使い分けてみてくださいね。

基本のワザ:水と石鹸で優しく洗う

水彩絵の具の汚れにまず試したいのがこの方法です。

  1. ぬるま湯で濡らす: 汚れた部分を40~50℃くらいのぬるま湯で十分に濡らします。絵の具が溶け出して色が広がる可能性があるので、洗面器やバケツを使うのがおすすめです。
  2. アルカリ石鹸や洗濯石鹸を塗る: 汚れた部分にアルカリ性の固形石鹸(ウタマロ石けんなどがおすすめです)または洗濯石鹸を直接こすりつけます。
  3. 歯ブラシで優しくたたく/こする: 使い古しの歯ブラシや柔らかいブラシで、石鹸をつけた部分を優しくトントンとたたくようにしたり、軽くこすったりします。繊維を傷めないように、力を入れすぎないのがポイントです。汚れが浮き出てきたら、それを別の布やキッチンペーパーに移すようにすると、汚れが広がりにくいですよ。
  4. すすぎと繰り返し: 絵の具の色が出なくなるまで、ぬるま湯でよくすすぎ、必要であれば2~3回繰り返します。

意外と使える?!歯磨き粉を使ったシミ抜き術

「歯磨き粉で絵の具が落ちるの?」と驚かれるかもしれませんが、実は歯磨き粉に含まれる研磨剤や界面活性剤が、汚れを浮かせたり吸着したりするのに役立つことがあります。

  1. 汚れた部分を水で濡らす: シミのある部分を軽く水で湿らせます。
  2. 歯磨き粉を塗る: 歯磨き粉を汚れた部分に少量、直接塗ります。研磨剤入りのものが効果的です。
  3. 優しくなじませる: 指の腹や柔らかい歯ブラシで、歯磨き粉をシミに優しくなじませるように、くるくると円を描くように動かします。ここでも力を入れすぎないように注意しましょう。
  4. 洗い流す: 絵の具が浮き上がってきたら、ぬるま湯でしっかりと洗い流します。
  5. 洗濯する: その後、通常通り洗濯機で洗濯します。

【注意点】 歯磨き粉の種類によっては研磨剤が強く、デリケートな素材や濃い色の衣類だと白っぽくなったり、繊維を傷めたりする可能性もゼロではありません。必ず目立たない場所で試してから行いましょう。

頑固な汚れにはコレ!酸素系漂白剤と重曹の合わせ技

時間が経ってしまった汚れや、水と石鹸だけでは落ちにくい頑固なシミには、酸素系漂白剤と重曹を組み合わせた方法を試してみましょう。色柄物の衣類にも比較的安心して使えますが、念のため洗濯表示を確認してください。

  1. ペーストを作る: 酸素系漂白剤(粉末タイプ)と重曹を1:1の割合で混ぜ、少量のぬるま湯を加えてペースト状にします。
  2. 塗ってなじませる: このペーストを絵の具のシミに直接塗りつけ、歯ブラシなどで優しくたたき込むようにしてなじませます。
  3. つけ置き: そのまま30分~1時間ほど放置します。
  4. 洗い流し、洗濯: 汚れが浮き上がったら、よくすすぎ、通常通り洗濯します。

知っておくと便利!でんぷんのりやご飯粒も使える?!

少し変わった方法ですが、でんぷんのりや炊いたご飯のデンプン質が絵の具の顔料を吸着して落としやすくすることがあります。特に墨汚れにも有効な方法ですが、水彩絵の具にも応用できる場合があります。

  1. 汚れた部分を濡らす: 服の汚れた部分を軽く濡らします。
  2. 塗布ともみ洗い: でんぷんのり(または炊いたご飯粒を少量練ったもの)をシミにたっぷり塗り、優しくもみ洗いします。デンプン質が絵の具の色を吸着して、のりが黒ずんできます。
  3. 洗い流しと繰り返し: のりが黒ずんだら水で洗い流し、汚れが薄くなるまで繰り返します。

シミ抜きで気をつけたいこと

シミ抜きを成功させるためには、いくつか注意したいポイントがあります。

  • 洗濯表示を必ず確認! 衣類にはそれぞれ適切な洗濯方法が記載されたタグがついています。特に漂白剤の使用可否や水洗いができるかどうかは必ずチェックしましょう。「水洗い不可」の表示があるものや、デリケートな素材(ウール、シルクなど)は、自宅でのシミ抜きは避け、専門のクリーニング店に相談することをおすすめします。
  • 目立たない場所で試す どんなシミ抜き方法でも、いきなり汚れた部分に使うのは避けましょう。服の目立たない場所(縫い代の裏や裾の裏側など)で試してみて、色落ちや生地の傷みがないか確認してから本格的にシミ抜きを始めるのが安心です。
  • ゴシゴシ擦りすぎない つい力を入れてゴシゴシこすってしまいがちですが、これはNG。繊維を傷めて毛羽立ちの原因になったり、シミが広がりかえって落ちにくくなったりすることがあります。優しくたたく、なじませる、というのを意識しましょう。

これで安心!絵の具汚れをつけないための予防策

シミ抜きも大切ですが、一番は汚さないこと!ちょっとした工夫で、絵の具汚れをぐんと減らすことができますよ。

  • スモックやエプロンの活用: お絵かきや工作をする時は、汚れてもいい専用のスモックやエプロンを着る習慣をつけましょう。袖口までしっかりカバーできるものがおすすめです。
  • 作業環境の工夫: 絵の具を使う時は、新聞紙やビニールシートを敷いて、床や机が汚れるのを防ぎましょう。また、すぐに拭き取れるように、近くに濡らした布やティッシュを用意しておくと安心です。

それでも落ちない時はプロにお任せ!

色々な方法を試してもシミが残ってしまったり、大切な衣類で自宅でのシミ抜きが不安な場合は、迷わずクリーニング店に相談しましょう。

クリーニングに出す際は、以下の情報を伝えるようにすると、より適切に対処してもらえます。

  • 何(水彩絵の具)の汚れか
  • いつ頃ついた汚れか(なるべく早く伝える)
  • 自宅でどんなシミ抜きを試したか

プロの技術で、お気に入りの服がまたキレイによみがえるかもしれません。

まとめ

服についた水彩絵の具の汚れは、早めの対処と適切な方法でキレイにできる可能性が高いです。今回ご紹介した方法を参考に、諦めずにチャレンジしてみてください。そして、これからは絵の具を使う時の予防策もバッチリで、お絵かきをもっともっと楽しんでくださいね!

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