春の味覚を堪能!たけのこのアク抜き&保存、ぬかなしでも簡単おいしく!
「春といえば、やっぱりたけのこご飯!」
「新鮮なたけのこを手に入れたけど、アク抜きって面倒そう…」
春の訪れを感じさせる、シャキシャキとした食感が魅力のたけのこ。煮物やご飯、炒め物など、どんな料理にしても美味しいですよね。でも、たけのこ料理の前に立ちはだかるのが、あの「アク抜き」の工程。手間がかかるイメージがあって、つい敬遠してしまう方もいるかもしれません。
今回は、そんなたけのこのアク抜きを、誰でも簡単にできる方法でご紹介します!「ぬかがないから無理…」と諦めていた方のために、ぬかを使わない裏技も伝授。さらに、美味しく保存するコツまで、まるっと解説しますので、今年の春はぜひ、新鮮なたけのこ料理にチャレンジしてみてくださいね!
たけのこの「アク」って何?なぜアク抜きが必要なの?
たけのこには、「えぐみ」や「苦味」の原因となる「シュウ酸」や「ホモゲンチジン酸」などのアク成分が含まれています。これらはたけのこが成長する過程で生成されるもので、特に時間が経つにつれて増えていきます。
このアクをしっかり取り除かないと、せっかくのたけのこ料理が美味しく仕上がりません。アク抜きをすることで、たけのこ本来の甘みや旨味が引き出され、より美味しく味わえるようになるのです。
【基本をマスター!】たけのこのアク抜き方法(ぬか・唐辛子使用)
まずは、昔ながらの、たけのこの風味を最大限に引き出す基本のアク抜き方法をご紹介します。
準備するもの
- 新鮮な生たけのこ:1本~数本
- 米ぬか:たけのこの量に合わせて適量(目安:たけのこ1本に対し、お玉1~2杯程度)
- 唐辛子(鷹の爪):1~2本(たけのこの量に合わせて)
- 大きな鍋
- 落とし蓋(なければアルミホイルでもOK)
手順
- たけのこの下処理:
- たけのこの根元のでっぱり(イボイボしている部分)を切り落とします。
- 皮のまま、先端を斜めに切り落とし、硬い部分を取り除きます。
- 縦に包丁で切り込みを入れます。切り込みは皮の表面にスーッと入れる程度で大丈夫です。深く入れすぎないように注意しましょう。
- 鍋に準備:
- 大きめの鍋にたけのこを入れ、かぶるくらいの水を加えます。
- 米ぬかと唐辛子を加えます。米ぬかはアクを吸着する働きがあり、唐辛子はたけのこ独特の臭みを消す効果があると言われています。
- 茹でる(煮る):
- 落とし蓋をして中火にかけ、沸騰したら火を弱めて、**吹きこぼれないように注意しながら、やわらかくなるまで1時間~1時間半ほど茹でます。**たけのこの大きさや鮮度によって茹で時間は変わります。
- 竹串がスッと通るくらいになったら火を止めます。
- 冷ます:
- 火を止めたら、**茹で汁につけたまま、完全に冷めるまで放置します。**焦らず、ゆっくりと冷ますことがアク抜き成功の秘訣です。この間に残りのアクが抜け、たけのこに味がなじみます。
- 皮をむき、水にさらす:
- 冷めたら皮をむき、きれいに洗います。
- 切り口からヌメリが出てきたら、流水で洗い流しましょう。
これでアク抜きは完了です!
【ぬかなしでも大丈夫!】簡単!重曹を使ったアク抜き裏技
「家にぬかがない!」「もっと手軽にアク抜きしたい!」という方におすすめなのが、重曹を使ったアク抜き方法です。
準備するもの
- 新鮮な生たけのこ:1本~数本
- 重曹:水1リットルに対し小さじ1/2程度(入れすぎ注意!)
- 鍋
手順
- たけのこの下処理:
- 基本のアク抜き方法と同じように、根元を切り落とし、先端を斜めに切り落とし、縦に切り込みを入れます。
- ポイント:この方法では、たけのこを先に使いやすい大きさにカットしてもOKです。 カットすることでアクが抜けやすくなります。
- 鍋に準備:
- 鍋にたけのこを入れ、かぶるくらいの水を加えます。
- **重曹を水1リットルに対し小さじ1/2程度加えます。**重曹を入れすぎると、たけのこが溶けてしまうことがあるので注意しましょう。
- 茹でる(煮る):
- 中火にかけ、沸騰したら火を弱めて、やわらかくなるまで**30分~1時間ほど茹でます。**基本の方法より短時間で済みます。
- 竹串がスッと通るようになったら火を止めます。
- 冷ます:
- 火を止めたら、茹で汁につけたまま、完全に冷めるまで放置します。
- 水にさらす:
- 冷めたらたけのこを取り出し、流水でよく洗い流します。
- きれいな水に半日~1日ほどさらし、途中で何度か水を替えて、重曹の匂いや苦味をしっかり抜きましょう。
これで、ぬかなしでもアク抜き完了です!
アク抜き後が肝心!たけのこの美味しい保存方法
せっかくアク抜きしたたけのこ、新鮮なうちに使い切りたいですが、すぐに全て消費できないこともありますよね。そんな時は、正しい方法で保存しましょう。
- 冷蔵保存(1週間程度):
- アク抜きしたたけのこは、清潔な保存容器に入れ、たけのこがかぶるくらいのたっぷりの水に浸します。
- 蓋をして冷蔵庫で保存します。
- 毎日、必ず水を替えることで、1週間程度は鮮度を保つことができます。水が濁ってきたらすぐに替えるようにしましょう。
- 冷凍保存(約1ヶ月):
- アク抜きしたたけのこを、煮物などに使いやすい大きさにカットします。
- フリーザーバッグなどに入れ、できるだけ空気を抜いて密閉します。
- 薄切りや細切りにしてから冷凍すると、解凍後も使いやすく便利です。
- 解凍せずに凍ったまま加熱調理に使うことができます。食感は生の状態より落ちますが、風味は保てます。
まとめ:春の恵み「たけのこ」を存分に楽しもう!
たけのこのアク抜きは、一見手間がかかりそうに見えますが、ポイントを押さえれば誰でも簡単にできます。特に、ぬかがないご家庭でも重曹を使えば手軽にアク抜きが可能です。
アク抜きと適切な保存方法を知っていれば、春の短い旬の間に手に入れたたけのこを、新鮮な状態で長く、そして美味しく楽しむことができます。
今年の春は、ぜひ採れたてのたけのこを手に入れて、旬の恵みを存分に味わってみてくださいね!