オクラの「もちもち」と「シャキシャキ」を引き出す!プロが教える茹で方&下処理の裏ワザ
夏野菜の代表選手、オクラ!あの独特のネバネバとシャキシャキ食感がたまらないですよね。和え物、炒め物、スープ…どんな料理にも大活躍のオクラですが、実は「下処理と茹で方」で仕上がりがグッと変わるんです。
「茹ですぎてベチャッとしちゃった」「なんだかイガイガする…」そんな経験はありませんか?今回は、オクラを最高に美味しく食べるための下処理のコツから、茹で時間、茹で上がりのケアまで、まるごとご紹介します。これであなたもオクラマスターに!
1.ここが肝心!オクラの下処理「ガク取り&板ずり」
オクラを美味しく食べるには、この2つの工程がとっても大切なんです。ひと手間かけるだけで、口当たりが格段に良くなりますよ。
ガク取り(ヘタの処理)のコツ
オクラのヘタの周りにある硬い部分は、口に残りがち。ここを丁寧に処理することで、全体が食べやすくなります。
- 基本は「鉛筆削り」のように オクラのヘタの黒い部分と、その下のガクの硬い縁を、包丁でくるっと一周削り取るように処理します。鉛筆を削るようなイメージで、薄く剥くのがポイント。
- 「先端は切らない」が鉄則! 茹でる前にオクラの先端(お尻の部分)を切ってしまうと、そこから水が入り込んで水っぽくなり、せっかくのネバネバ成分が流出してしまいます。茹でた後に切るのがおすすめです。
板ずりのコツ(うぶ毛取り)
オクラの表面には、細かいうぶ毛が生えています。これ、口に触ると少しチクチクしたり、苦味を感じたりすることがあるんです。板ずりでツルンと快適にしましょう。
- 水洗いして、軽く水気を拭き取る まずはオクラをサッと水で洗い、表面の汚れを落とします。
- 塩をまぶして、優しくゴロゴロ まな板の上にオクラを並べ、塩(分量外、小さじ1~2程度)を全体にまぶします。手のひらで、オクラを転がすように優しくゴロゴロとこすり合わせます。力を入れすぎず、うぶ毛が取れるのを目安にしてください。
- 水で洗い流す うぶ毛が取れたら、流水で塩とうぶ毛をきれいに洗い流します。この時、ゴシゴシ洗いすぎないように注意しましょう。
💡豆知識:新鮮なオクラは生でも美味しい!
採れたての新鮮なオクラは、生で食べられるほどアクが少ないんです。薄切りにしてサラダに入れたり、和え物にしたりするのもおすすめですよ。
2.完璧な食感を目指す!オクラの茹で方&茹で時間
下処理が終わったら、いよいよ茹でていきます。茹でる時のポイントは「短時間でサッと!」です。
- たっぷりのお湯を沸かす 鍋にオクラが十分に浸かるくらいのたっぷりのお湯を沸かします。沸騰したら、塩(分量外、お湯1Lに対して小さじ1程度)を加えると、オクラの色が鮮やかになります。
- オクラを投入!茹で時間は約1分
沸騰したお湯にオクラを入れます。目安の茹で時間は約1分です。オクラの色が鮮やかな緑色に変わったら、茹で上がりのサイン。
- シャキシャキ食感が好みなら:45秒〜1分を目安に、少し硬めに。
- やわらかい食感が好みなら:1分〜1分半を目安に。 途中で一度、菜箸でオクラをひっくり返して、全体が均等に茹で上がるようにしましょう。
- すぐに冷水へ!
茹で上がったオクラは、すぐに冷水(できれば氷水)に取り、粗熱を取ります。こうすることで、余熱で火が通り過ぎるのを防ぎ、色止めにもなります。シャキシャキとした食感を保つためにも、この工程は省かないようにしましょう。
- 氷がない場合は、水道水でOKですが、できるだけ早く冷やすのがポイントです。
3.使い道いろいろ!美味しいオクラ活用術
茹で上がったオクラは、色々な料理に活用できます。
- そのまま和え物に:ごま和え、おかか和え、梅肉和えなど。
- サラダの彩りに:輪切りにして加えるだけで、見た目も華やかに。
- 汁物に:味噌汁やスープの具材に。ネバネバが溶け出して栄養満点。
- 炒め物に:肉や魚と一緒に炒めても美味しいです。
- 冷凍保存も可能:茹でて冷ましたオクラは、水気をよく拭き取って保存袋に入れ、冷凍保存できます。使う時は自然解凍か、凍ったまま加熱調理してください。
まとめ
オクラの下処理と茹で方、いかがでしたか?「ガク取り」と「板ずり」、そして「茹で時間約1分」をマスターすれば、食感も色合いも最高のオクラをいつでも楽しめます。
今年の食卓には、つるんと美しいオクラ料理をたくさん取り入れて、栄養満点の日々を過ごしてくださいね!