生理前の症状はあるのに生理がこない…?不安な気持ちの正体と原因
「胸が張る」「下腹部が重い」「なんだかイライラする…」
生理前になると、いつもと同じようにこれらの症状が現れるのに、なぜか生理がこない。もしかして妊娠?それとも何か病気?と、不安な気持ちになりますよね。
この記事では、生理前の症状があるのに生理がこない時に考えられる原因や、自分でできる対処法について、分かりやすく解説します。
そもそも「生理前の症状」の正体は?
生理前になると現れる「むくみ」や「イライラ」などの不調は、**月経前症候群(PMS)**と呼ばれます。これは、排卵後に分泌される女性ホルモン、特に「プロゲステロン」の影響で起こるものです。
生理がくるまで分泌され続けるプロゲステロンは、体内に水分を溜め込んだり、精神的な不安定さを引き起こしたりします。そのため、これらの症状があるからといって、必ずしも生理がくるとは限りません。
生理前の症状があるのに生理がこない、考えられる原因
1. 妊娠
最も可能性が高いのは、やはり妊娠です。プロゲステロンは、妊娠を維持するために必要なホルモンでもあります。妊娠すると、プロゲステロンの分泌量がさらに増え、生理前の症状と似たような変化が体に現れます。
いつもと違う、微熱が続く、食欲の変化がある、眠気が強いといった症状もあれば、一度妊娠検査薬を試してみることをおすすめします。
2. ストレス
ストレスは、女性ホルモンの分泌をコントロールしている脳の視床下部(ししょうかぶ)に大きな影響を与えます。仕事のプレッシャーや人間関係の悩み、睡眠不足などが続くと、ホルモンバランスが乱れ、生理が遅れることがあります。
3. 体重の急激な変化
無理なダイエットや、逆に急激な体重増加も、ホルモンバランスを崩す原因になります。特に、極端なダイエットで体脂肪率が低下すると、体が「生命の危機」を感じ、生理を止めてしまうことがあります。
4. 更年期や病気の可能性
30代後半から40代にかけては、プレ更年期と呼ばれる時期に入り、ホルモンバランスが不安定になりやすくなります。また、甲状腺機能の異常や多嚢胞性卵巣症候群(たのうほうせいらんそうしょうこうぐん)など、婦人科系の病気が原因で生理が遅れている可能性もゼロではありません。
不安を感じた時にできること
1. 妊娠検査薬を試す
生理予定日から1週間以上遅れている場合は、まずは妊娠検査薬を試してみましょう。
2. 生活習慣を見直す
ストレスや不規則な生活が原因かもしれないと思ったら、生活習慣を見直してみましょう。
十分な睡眠をとる
バランスの取れた食事を心がける
適度な運動を取り入れる
3. 医療機関に相談する
生理が2ヶ月以上こない
生理の遅れ以外に、激しい腹痛や不正出血がある
妊娠の可能性が低く、原因がわからない
このような場合は、婦人科を受診することをおすすめします。
まとめ:一人で悩まず専門家へ相談を
生理前の症状があるのに生理がこないと、不安な気持ちになってしまうのは当然です。まずはご自身の体と心の状態に目を向け、生活習慣を見直してみましょう。それでも改善が見られない場合や、妊娠の可能性が気になる場合は、一人で悩まずに医療機関に相談することが、安心への第一歩です。